ブラックにならないために気をつけること

気づかずにブラックリスト入り?キャッシングで私が気をつけた事

「ご利用、ご返済は計画的に」

テレビの消費者金融のコマーシャルでよく聞くこのフレーズ。普段は何気なく聞き流している人が大半ですが、実際に借入をしたことがある私からすれば、これこそが、消費者金融を利用するうえで何よりも気をつけなければいけないことだと、身に染みて感じています。

私は36歳のサラリーマンです。家庭は、妻と子供一人の典型的な核家族です。マンションに住んでいて、年収は世帯平均の中の下といったところです。私が初めて消費者金融に手を出したのは26歳の時でした。当時の私は、金銭にルーズな性格で、欲しい物があると、後先考えずに購入する癖がありました。いわゆる衝動買いというやつです。欲しいものが、自分の資産に対して低い時はそれほど問題ではないのです。

しかし、欲しいものが高額の時は、現在の財布事情では買えないとわかれば、普通は我慢するところですが、私の場合は、借りてでも購入しようとしてしまう悪い癖がありました。その時も、欲しい趣味のグッズがあり、お金があまりなかった私は、消費者金融で借りて欲しい商品を購入しました。消費者金融で借りること自体は簡単でした。22歳の時から同じ職場に勤務しており、収入は安定していて、過去に消費者金融で借りた事実はありませんでした。そのため、30万円ほど借りて、欲しかったアイテムを購入しました。それだけなら、あとは、借りた金を返済して何事もなく終わりというエピソードなのですが、話はそう簡単ではありません。

当時の私は、先ほども言ったとおり、お金にだらしない性格でした。自分でも、それはある程度認識していたので、クレジットカードは持っていませんでした。もし持っていたら、身の丈以上に買い物をして、破産するイメージが浮かんでいたからでしょう。そんな経緯もあり、カードを持っていなかった私は、消費者金融も利用するのは初めてでした。それまでは、友人知人に金を借りる程度で済ませていたのです。

さて、消費者金融で金を借りたはいいのですが、返済で問題を起こしてしまいました。いわゆる滞納行為をしてしまったのです。返済日をすっかり忘れて、気ままに過ごしていたら、消費者金融から電話がかかってきました。なんだと思って聞いてみたら、返済日を過ぎたのに、支払いが一向にされていないという催促の電話だったのです。慌てた私は、急いで返済をして、その場を収めました。後で知ったことですが、返済期限を超過して、かつ何の連絡もなしに一円も返済しない滞納行為は、一発でアウトのようです。

そういった裏事情のことなど何も知らない当時の私は、それで問題が解決したと思っていました。その約一年後、ある程度金銭管理の術が身に付いた私は、クレジットカードをつくってみようと考えます。友人などから、クレジットカードは何かと便利だとさんざん聞かされていて、自分でも欲しくなっていたのです。そうしてクレジットカードを申込みました。そして審査に落ちました。そのときは、なぜ審査に落ちたのかわかりませんでした。当然勤務経験もずっと継続していましたし、返済能力や職種や、家も当然ありましたから、落ちる要素が思いつかなかったのです。

納得できなかった私は、クレジットカード会社に問い合わせてみましたが、審査の内容は、答えられないというものでした。そこで、インターネットで調べたところ、過去に延滞や滞納行為があった場合、5年間は信用情報機関に登録され、クレジットカードの審査が非常に厳しくなるという記述を見つけました。私は、すぐに、過去の滞納のことを思い出しました。同時に、それが審査に落ちた理由だと悟りました。

それ以降、借り入れをする時には、絶対に返しきれる額を借り、なおかる、返済は確実に期日を守るように心がけるようになりました。信用情報機関に事故情報が記載されることをブラックリストに載るということだと知ったのは、随分あとになってからです。当時の私は、ブラックリストに載っていたのでしょう。借り入れをする時には、必ず、返済を守るようにすることが重要です。でないと、自分でも思っても見ない時にしっぺ返しを食うことになると感じました。