初めてのキャッシングと返済方法の落とし穴

初めてキャッシングを利用する人がはまりやすい、返済方法の落とし穴

初めてキャッシングを利用する方は、どこの金融機関で申し込んだらいいのか、申し込みには何が必要なのかなど、考えなければならないことが沢山あって大変ですね。そんな余裕のない時は、返済方法まで頭が回らなくなってしまうかもしれません。そんな方のために、あらかじめ知っておきたい返済方法の落とし穴について触れていきたいと思います。

まずキャッシングの返済方法には、大きく分けて、一括払いとリボルビング払い(以下、リボ払い)の二種類があります。一括払いは文字通り、借りた金額とその利息分をまとめた全額を一回で返すことです。一方、リボ払いというのは、毎月の返済額を決め、借り入れ残高がゼロになるまで返済をしていくという返済方法です。

一度に返済してしまう一括払いは、利息が少なくて済みます。しかし、借り入れ金額が大きいなどの場合、まとまったお金を用意するのは難しいですね。そのような場合は、リボ払いが便利です。返済に当てる毎月の支払額が決まっていますから、家計のやりくりが大変な場合は計画が立てやすくなります。

だからと言って、よく考えずに返済方法にリボ払いを選択していてはいけません。返済方法にリボ払いを勧めてくる金融機関がありますが、その中には良いことばかりを説明して、リボ払いにすることで起こりうる弊害に対する説明が充分にされていない場合も、残念ながらあります。ですから、今から触れるような知識を持って、返済方法を選択する時に賢い選択をして欲しいものです。

上記にも挙げましたが、一括払いとは、借り入れ金額とその利息分の全額を一度に払わなければいけません。まとまったお金を返済に当てるのは大変ですが、一括払いの良いところは一度に返す分、利息が少なくて済むことです。ですから、少額のキャッシングをする、まとまったお金を用意できる予定がある、などの場合、返済方法は一括払いを選択すればいいでしょう。

逆に、毎月の支払額が固定されているリボ払いは、言い換えると、長い期間を通じて返済しなければなりません。もちろん毎月支払う固定額を差し引いた額に利息が付きますし、手数料も毎月かかります。つまり、一括払いと比べて、返済にかかる総額が高くなるのです。どのくらい高くなるかは借り入れ金額や利息によって違うので、キャッシングを考えている方は一度計算してみてください。「一括払いとリボ払いで、支払総額がこんなにも違うのか」と驚かれるかもしれません。

さらにリボ払いの場合、借り入れが重なってくると、返済期間が終わるのがいつ頃になるのかを忘れがちになります。例えばクレジットカードでキャッシングを一度し、毎月決まった返済額を払っているとします。そこで返済し終わらないうちにもう一度クレジットカードで借り入れをしても、毎月の支払額は以前のままです。そのことが困った事態を引き起こすことがあります。実際に借り入れ金額は増えているのに、毎月の返済額が変わらないせいで「そんなに借りていない」という気持ちにさせてしまうことがあるのです。

返済方法についてよく考えないと、思わぬ落とし穴にはまってしまう可能性があります。返済方法は自分で選べる場合もありますし、消費者金融やクレジット会社から指定されている場合もあります。ですから、あなたがキャッシングを利用しようと思った時、「返済のことを考えるのは、とりあえず後でいいや」ではなく、必ずキャッシングを申し込む「前」に返済のことまでを考えて欲しいと思います。